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第126回 2016さが環境フェスティバル(2016年10月31日掲載)

●●芽生えたエコの輪をもっと大きく●● vol.6

 日々の暮らしの中で環境を守ることは、私たちの役割でもあります。地球規模での保全も、まずは一人一人の行動から始まります。今回で11年目を迎える「エコライフ・エコライブさが」。昨年度に続き、これまで取り上げてきた活動を振り返り、意識の高まりを紹介し、さらにその輪を広げていきます。

●●●「クール・チョイス」知って●●●/●●●体験通じ楽しくエコ学ぶ●●●

 

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参加者が体験を通じてエコへの関心ほ深める「さが環境フェスティバル」=昨年の様子

 「COOL CHOICE(クール・チョイス)」という言葉をご存じだろうか。地球温暖化対策として環境省が提唱している新たな国民運動で、「賢い選択」という意味。2030年の温室効果ガスの排出量を26%削減(13年度比)する目標達成のため、エコ商品の購入や節電、省エネなど、身近にできる行動を自ら選んで実践しようという呼び掛けだ。
私たちにどんな「賢い選択」ができるか。11月12、13日に佐賀市の県立森林公園で開かれる「2016さが環境フェスティバル」は、それが実際に体験できるイベントだ。
 エコドライブシュミレーターでは、日ごろの自分の運転とエコドライブをした場合でどれくらい燃費改善効果があるのか比べることができる。また、無地のコットンバッグに、洗っても落ちない特殊なクレヨンで絵を描き、自分だけのオリジナルのエコバッグを作るコーナーもある。
 「言葉で訴えるだけでは、生活の中にエコな実践は定着しない。会場を回って、体験や参加をすることで、”気付き”に変わればいい」と、フェスティバルを主催する「さが環境コラボ」の橋本辰夫・県地球温暖化防止活動推進センター長は話す。
 

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上・会場ではさまざまなステージイベントも
 下・環境を考える多彩なブースが並ぶ

●●「変化」に気づく感度を●●

 今回は会場を「エコ活動」「工作・遊び」「商品・技術」の三つのゾーンに分け、参加者が足を止めてじっくり体験できるよう工夫を凝らしている。「クール・チョイス」が象徴するように、エコは「考える」から「実践」する時代。こうした啓発イベントも展示型から参加型へと様変わりしつつある。
 会場となる県立森林公園には、「じゃぶじゃぶ池」と呼ばれる親水空間がある。しかし、今夏は猛暑で水温が上昇し、子どもたちが遊べなくなるほどだったという。
 そんな、日常生活のちょっとした「変化」の集積がやがて、自然災害や農作物の被害など、将来の大きなリスクをもたらすかもしれない。こうした変化を敏感にとらえる感度を磨くのも、イベントの大きな狙いだ。

●●「時代の先端」の意識に●●

 

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「COOL CHOICE」のロゴマーク

 「さが環境フェスティバル」はもともと、小規模で情報発信にまで手が回らない環境保護団体のアピールの場としてスタート。6回目となる今回は、市民グループや婦人会、企業など県内外から50団体が出展する。
 佐賀市が進める藻類を活用したバイオマスをはじめ、地中熱利用や省エネ機器を紹介する企業ブースも。エコの取り組みを楽しく、体系づけて学ぶことができる。
 幅広い年代が関わっているのもこのイベントの特色だ。年代的にベテランぞろいの環境保護団体もあれば、大学生たちのグループはそれをサポートする役割も担う。出展企業の人材を含め、環境問題という共通テーマを囲んで子どもからお年寄りまでががっちりスクラムを組む構図ができ上がる。
 「クール・チョイス」の「COOL」という英語には、「かっこいい」という意味もある。「エコは我慢するものというネガティブなイメージだったのが、時代の先端、かっこいい、という意識づくりを進めていかないと」と橋本センター長。環境保護がライフスタイルとして定着するか―「クール・チョイス」の掛け声はそう問い掛けているようにも聞こえる。

 

●●●●プレイバック●●●●

●●●大震災後、節電機運高まる●●●

 

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 さが環境フェスティバルが環境啓発イベントとして本格的に始まった2011年は、東日本大震災による福島第1原発事故で日本中に「節電」の機運が高まり、自然エネルギーが注目されていたころ。会場には電気設備関連の企業が、使用電力を監視するデマンド装置や室温を保ちやすい特殊セラミック製の断熱塗装剤を並べるなど、さまざまな節電関連商品が目を引いた。
 さが環境コラボはこの年の8月、環境問題に取り組む官民連携組織として、佐賀市と市内の企業、環境保護に取り組む市民グループ、婦人会などが結集して発足。フェスタはその第1弾となる取り組みだった。東日本大震災の「記憶の風化」が叫ばれる中、環境保全のテーマも時の流れとともに変化している。


 

【MEMO】 さが環境フェスティバル

 2016さが環境フェスティバルは11月12(土)、13(日)日、午前10時から午後4時まで、佐賀市久保田町の県立森林公園で。クール・チョイスの体験コーナーやエコ工作など各体験ゾーンを計5カ所回れば景品が当たるスタンプラリーや、ダンスやバルーンアートなどのステージショーもある。問い合わせは、さが環境コラボ事務局、電話0952(37)9192へ。

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