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003 会社社長 井上英明さん (08年6月16日)

生花業界の常識覆す

インプットの時間が大切

井上 英明さん(45)

■会社社長

写真

 いのうえ・ひであき 1963年、鹿島市生まれ。鹿島高―早稲田大政経学部卒。米国会計事務所を経て1988年にパーク・コーポレーションを設立。93年に青山フラワーマーケット1号店を開店し、2007年は約70店舗、売上高45億円。東京都品川区在住。

 南青山、銀座、赤坂・・・。大勢の人が行き交う駅ビル、百貨店の一角やストリートに面した緑あふれる花店は、高層ビルがひしめく都会のちょっとしたオアシスだ。全国の主要都市に約70店舗を構える「青山フラワーマーケット」は、鹿島市出身の井上英明が経営している。

 「自然界にはない、都市の直線空間に違和感がある。日常的に花と緑を身近に感じる空間を提供したいとやってきたが、ようやく1合目あたり」。生花業界の常識を覆す急成長。井上はさらに世界進出を見据え、チャレンジし続ける。

 鹿島市の酒店の次男に生まれ、少年時代はサッカーに汗を流した。早大卒業後、渡米しニューヨークの会計士事務所に就職した。だが「終わったことのチェックばかり。性に合わなかった」と1年で辞め、東京に戻った。

 「楽しいことを仕事に」とイベント企画会社を起業した。会社経営は「現金が日々回る商売があると強い」という本を読み、日銭商売を探した。折しも、国際花と緑の博覧会(1990年)の開催前で、花の情報が飛び交っていた。知り合いの花店と市場へ行き、卸値と市価の値幅の大きさに驚き、ビジネスチャンスを見いだした。

 地元選出代議士にバラの花束を市価の半値で売ったのが始まり。ほかの議員秘書も紹介され、永田町の議員会館を回って花を届けた。しかし、急な注文には「在庫なしの無店舗販売」では対応できない。「機会ロスはもったいない」と学生時代から慣れ親しんだ南青山に第1号店を構えた。

 安さと鮮度、質が口コミで評判となり、行列ができる花屋に。「高価な花を1つ、2つ売るほうが楽だが、1本のバラを100人が買うようになってほしいと。100倍手間をかけて利益はわずかだが、お客の立場にたつことが絶対だと思った」

 百貨店などから出店要請の声がかかるようになり、「青山フラワーマーケット」の看板は広がっていった。安さだけでなく、客の満足度を心掛け、キッチンやリビング向けなどのブーケを手ごろな価格で並べた。それに合わせる花瓶、花ばさみもヒット。客のニーズを見事にくみとった。

 社長業はちょうど20年。4年前から9月の1カ月間は、会社からの電話もメールも連絡すべてをシャットアウトしている。「社内の会議や研修、講演など、普段はほとんどがアウトプット。常に自分が成長していくためにはインプットする時間を持つことが大切」。考え抜く時間をつくり、方向性を示すことがリーダーと言い切る。

 年数回、故郷へ帰る。昔ながらの石垣、川面の風景が好きだ。「手つかずの自然、歴史がないとつくれないものがある。『ない』がある素晴らしさ。佐賀は都会を追わず、日本一の田舎を徹底すべき」と語った。(敬称略)

【写真】「経営は体力が大切。佐賀の自然の中で育ったことを感謝している」と話す井上英明。トライアスロンに熱中している=東京・南青山の青山フラワーマーケット

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