2011年10月 佐賀新聞掲載

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豊かな住生活を実現するために

  10月は、住宅に関する意識の向上と、豊かな住生活の実現を目指す「住生活月間」。期間中、住まいの在り方、暮らし方に関するさまざまな普及、啓発イベントが開かれます。佐賀新聞社は今年も、この月間に合わせて「住生活月間特集」を企画、毎週金曜日に特集紙面を掲載していきます。マイホームの資金計画や知っておきたい制度、環境にやさしい住まいなど多彩な情報を紹介します。

 

住生活月間特集2012コンテンツ

第1回7日.gif
  • マイホームの資金計画
  • 住宅ローン紹介
  • 住生活月間のイベント

 

第2回14日.gif
  • 広がる太陽光発電
  • リフォームあれこれ
  • 佐賀県の住宅政策
第3回21日.gif
  • 不動産選びのポイント
  • 快適なマンションライフ
  • 県内の中古住宅
第4回28日.gif
  • こだわりの家づくり
  • 環境にやさしい家づくり
  • インテリア・エクステリア 

 

「縁側」

服部さんの絵IP120926TAN000272000_0000_COBJ.jpg

 

「こんにちは、おんさっかんたぁ」
 

 縁側から誰ともなしに入って来る。
 一昔前、そんな時代があった。
 

 来訪者はあたり前のように縁側に腰かける。
 お茶とたくあんがふるまわれ、ゆるやかな時間が流れる。
 「日が長うなりまして…」
 

 縁側は日当りのいい南側に面し、ガラス戸や障子で仕切られてはいるが、戸外と家とをつなぐオープンスペースでもあった。
 縁側をフレームに外の景色が臨め、また、隠すものもない室内が丸見え。
 太陽も風も鳥も虫もやって来ては、しばし遊んで帰って行く。
 いろんな音も、季節も、夕暮れにはご近所のサンマの焼ける匂いもやって来た。
 時には強い風雨や砂埃が吹き込んだり、泥棒さんが来ることもあるが、人間も自然の一部、何のことはない。
 

 安藤忠雄さんの代表作「住吉の長屋」のレプリカにお邪魔したことがある。
 狭い空間に中庭を配置し、現代人の便利さを排除し、雨の日は手摺のない階段を傘をさして下り、トイレに行くとか、人と外部空間を重視した造りになっていた。
 西欧の出入口はドアである。外敵の侵入を想定しての間口だという。
 

 いつの間にか、日本の家も西欧化した。
 縁側でたくあん摘まんでつかの間の会話を楽しむという風景は、かつての映画の中にしかないのかもしれない。
 歌では榎本健一(エノケン)さんが、そして(故)高田渡さんが歌ってた。
 

 ♪せまいながらも楽しい我が家
  愛の火影(ほかげ)のさすところ
  恋しい家こそ私の青空

                                                

略歴 

   はっとり・だいじろう 1947年佐賀市生まれ。佐賀北高美術部でデッサン、油彩のイロハを学ぶ。東横美術学園、フォルム洋画研究所を経て、22歳の時渡欧米。帰国後、プロの道を目指し始めた。佐賀新聞に「記憶の風景」を23年間にわたって連載した。佐賀市在住。

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