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宇宙から良質茶園探知 ブランド茶「衛星の恵み」発売

JAさが、佐大と連携

 人工衛星を使って選び出した良質な茶園で栽培するブランド茶「衛星の恵み」を本年度から、JAさがが発売する。佐賀大学理工学部の新井康平教授(60)が開発した衛星データの分析技術を、商業ベースの取り組みに結びつける狙い。今月から受注を始めており、予約者はインターネットを通じて茶葉の生育状況などを観察できる。新茶は5月中旬に発送予定。

【写真】人工衛星で撮影した県茶業試験場(嬉野市)周辺の解析画像。色が赤く示されているほど窒素の含有量が高く、良質の茶葉が採れる
 JAXA(宇宙航空研究開発機構)の公募研究「宇宙オープンラボ」の一環で、1年前から県内の企業などとともに開発に取り組んできた。

 人工衛星の撮影した画像から、茶の甘みを決めるテアニンを生成しやすい性質を持つ「窒素含有率が6%以上で、繊維含有量18%以下」の茶木を抽出。結果、嬉野茶の約100茶園のうち29園が条件を満たした。

 さらに地上の気象モニターシステムから気温や土壌中の水分などを把握し、摘み取り時期など判断していく。

 現在は新芽が育っている段階で、予約者はインターネットを通じて、人工衛星や茶園に設置したカメラの画像をほぼリアルタイムで観察できる。

【写真】人工衛星を使って栽培するブランド茶「衛星の恵み」のパッケージのイメージ
 人工衛星のデータから栽培適地を見つけ出せることから、新たな茶園開発も可能になる。今後はアジア地域など他産地にも、今回のビジネスモデルを売り込む計画。新井教授は「最高の品質を人工衛星のデータで保証し、農家の収益の増加につなげたい」と話している。

 商品開発に当たっては、佐賀大学のほか、県茶業試験場、JAさが、マップステーション(佐賀市)が協力した。予約はJAさがのホームページで受け付けている。初年度の生産量は約2トンの見込み。価格は通常よりも2割ほど高い設定で、100グラム入り2本で4600円から。

JAさがのホームページはこちら

【写真左】人工衛星で撮影した県茶業試験場(嬉野市)周辺の解析画像。色が赤く示されているほど窒素の含有量が高く、良質の茶葉が採れる

【写真右】人工衛星を使って栽培するブランド茶「衛星の恵み」のパッケージのイメージ

2009年04月14日更新

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