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暴力団幹部が旅館経営 唐津市

 昨年まで営業していた唐津市肥前町の温泉旅館「寺浦温泉」を、指定暴力団山口組弘道会系組幹部が経営し、温泉の土地や建物は、所有者の唐津湾海区砂採取組合(理事長=三浦重徳・唐津市議)が、無償で貸与する「使用貸借」契約を結んでいたことが6日、関係者への取材で分かった。同組合を監督する佐賀県は近く、事実関係の調査に乗り出す方針。

 

 寺浦温泉は玄海国定公園の仮屋湾沿いにあり、昨年9月から休業している。

 

 登記簿などによると、かつて唐津市に本拠があった弘道会傘下組織「西部連合」(福岡市)の関係者が2004年、経営難で競売にかけられていた同温泉の土地、建物を購入。同連合幹部が社長ら役員に就任した。

 

 その後、06年に砂採取組合が購入。信用調査会社によると、転売目的で購入価格は約2億5000万円とみられる。08年に西部連合の関連団体にいったん売却したが3カ月後に買い戻している。

 

 温泉の土地、建物の売買について同組合は「不動産の売買時には暴力団関係者との認識はなかった」と説明。また、土地や建物を実質無償で貸借する「使用貸借」は、一般的に親族など信頼関係を前提とした契約で、この点について同組合は「貸借契約については、当時の組合幹部の決定で詳細は分からないが、短期間で転売する予定がうまくいかず、当初の契約のままで数年が経過してしまったのではないか」と話した。

 

 社長の組幹部は昨年2月、長崎市の大学病院改修工事に絡み、落札業者を脅した強要未遂の疑いで長崎・福岡両県警に逮捕され、有罪判決を受けた。1日から施行された県暴力団排除条例では、暴力団に利益供与した事業者に対する行政処分などが盛り込まれているが、同組合は、この事件を受けて昨年夏、使用貸借の契約を解消したという。

 

 同組合を監督する佐賀県商工課は「今月から暴排条例が施行されており、現在、組幹部らとの関係がどうなっているのか確認したい」と話し、事情を聴くことにしている。

2012年01月07日更新
指定暴力団山口組弘道会系組幹部が昨年まで経営していた寺浦温泉=唐津市肥前町

指定暴力団山口組弘道会系組幹部が昨年まで経営していた寺浦温泉=唐津市肥前町


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