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【原子力防災訓練】20キロ圏3市町が避難

 玄海原発(東松浦郡玄海町)の重大事故を想定した原子力防災訓練が28日、佐賀県で行われた。原発から半径20キロ圏内の玄海町、唐津市、伊万里市の住民が陸路や海路で30キロ圏外へ避難、県内全市町が放射線量を測定した。住民約1580人を含む約3千人、84機関が参加した大規模訓練。防災対策の重点地域拡大を踏まえ、長崎県に加え、初めて福岡県も参加し3県の連携を確認した。訓練後、古川康知事は市町の要望があれば、県境を越えた避難について隣県と協議する意向を示した。

 住民の広域避難は福島第1原発事故を受け、昨年から実施している。原子力規制委員会は10月に防災指針案や放射性物質の拡散予測を示したが、今回は反映しなかった。

 訓練は午前7時前、玄海2、3号機が全電源喪失などで冷却機能を失い、放射性物質を放出する恐れが出たと想定。原発から20キロ圏内の保育園児や老人ホームのお年寄りら約1180人が、バスや自家用車で30キロ圏外の多久、小城、佐賀市や武雄市に避難した。ペット同行訓練も初めてあった。事前にあった30キロ圏内の屋内退避訓練者約2万9千人を含めると参加総数は昨年規模の計3万2千人。福岡県糸島市では離島を含む住民123人が訓練に参加した。

 福岡、長崎県の職員も佐賀県庁の危機管理センターで、国の避難指示や放射線量のモニタリング結果、住民避難状況などをファクスや電話で地元に伝えた。福岡県防災企画課職員は「速やかな避難に佐賀県の情報が不可欠。訓練では整然と情報がきたが、実際には全然こなかったり、逆に集中したりするだろう」とし、時間を要したファクス送信を改善するための専用回線整備など課題を見つけた。

 玄海原発では九州電力と協力会社の260人が移動式の大容量発電機で電力を復旧させ、原子炉の冷却機能を維持する手順をチェックした。仮設ポンプによる外部からの冷却水供給や、放射線管理区域内で負傷した作業員を簡易除染し、医療機関に搬送する手順も確かめた。公開された3号機の電力復旧訓練では14人が作業、全電源喪失から1時間後に復旧した。

 訓練の課題は今後の訓練や来春までに見直す地域防災計画に反映させる。現計画は県内避難にとどまるが、古川知事は「県境を越えた避難を判断する市があれば、一緒に隣県と話をしたい。県境を越えて意見交換していく」と述べた。

2012年10月29日更新
マスクを着け、手をつないで保育園から避難する園児たち=東松浦郡玄海町のあおば園(撮影・蒲原隆寛)

マスクを着け、手をつないで保育園から避難する園児たち=東松浦郡玄海町のあおば園(撮影・蒲原隆寛)


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