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専門家が佐賀ダルク支援 28日にセミナー

 佐賀県内の精神科医や弁護士、保健師が「佐賀ダルクを支援する会」を立ち上げた。ダルクは集団生活をしながら、薬物依存症からの社会復帰を目指す自助グループ。薬物問題と向き合う機会の多い職種の専門家が知見を生かして回復を支援するほか、資金面でもサポートしていく。ダルクの活動の普及、啓発にも一役買い、28日には佐賀市で公開セミナーを開く。

 佐賀ダルクは一昨年10月、九州ダルク(福岡市)が佐賀市北川副町に開設。スタッフや入寮者は福岡と佐賀を行き来しながら、県内の依存症当事者の支援に取り組んでいる。今後、ダルクが本格的に県内を拠点に活動できるよう、関わりの深い専門家らが「支援する会」を設立した。

 会長を務めるのは肥前精神医療センター(神埼郡吉野ケ里町)の武藤岳夫医師。「医師、弁護士、保健師など薬物問題に関わる人は多いが、支援が分野ごとに孤立している」と連携不足を指摘する。同会では毎月、専門家が集まって情報を共有し、医療や司法、行政の垣根を超えた取り組みを目指す。

 佐賀ダルクの一番の課題は慢性的な運営資金の不足。入寮者は経済的に厳しい人が多く、家賃や光熱費を利用料だけで賄うのは難しい。行政の補助もないため、講演会の謝金や善意の寄付金に頼っている状況という。

 武藤会長は「犯罪の側面ばかりが強調されがちな薬物問題だが、地域社会の偏見を取り除き、ダルクへの理解を広めることで経済的支援を促していきたい。公開セミナーは最初の一歩」と力を込める。

 セミナーは28日午後1時半から、同市兵庫町のメートプラザ佐賀で開催。武藤医師のほか、県弁護士会刑事弁護委員会の団野克己委員長、依存症の当事者や家族が「それぞれの立場から見た薬物関連問題」と題して話す。参加費は資料代500円。

2012年11月18日更新
「薬物依存からの回復を支えたい」と語る精神科医の武藤岳夫会長=神埼郡吉野ヶ里町の肥前精神医療センター

「薬物依存からの回復を支えたい」と語る精神科医の武藤岳夫会長=神埼郡吉野ヶ里町の肥前精神医療センター


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