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武雄市の反転授業 「予習ありき」驚きの声

 武雄市が21日、来年度からの本格実施を打ち出した「反転授業」。国内ではまだ先例の少ないICT(情報通信技術)を活用した学力向上策だが、授業の前提となる家庭学習の充実やタブレット用の予習教材をどう準備するか、といった課題もある。果たして公教育に定着するか-。

 武内小の公開授業では、6年生の理科は始業早々、4、5人単位でグループ学習。自宅でiPad(アイパッド)に書き込んできた予習内容を見せ合いながら意見をまとめ、グループごとに発表した。

 見学に訪れた教育関係者は、「予習ありき」の授業進行に驚きを隠さなかった。「予習していなかった児童がいても、そのまま進めるか、予習していない児童のペースに合わせるか…」。授業を組み立てる難しさを感じたという。「伸びる子は伸びるけど、予習しない子との差はますます広がりそう」と、学力の二極化を懸念した。

 代田昭久教育監は「家庭学習を確保することが前提」としたうえで、意欲的に取り組めない子どもへの対策として、地域の団体などに協力を求めながら、放課後学習の場を設ける考えを示した。

 今回の試行では、タブレットで使用する予習教材の作成に相当な時間と労力がかかることも分かった。使用された教材は担当者が「徹夜もしながら」(代田教育監)、約1カ月がかりで特定の教諭用に作った“オーダーメード”。「次のステップは、どの教諭でも使えるよう一般化した教材の作成」と代田教育監。

 授業スタイルの変革に教師自身も対応が迫られる。従来型の一斉授業から児童同士の学び合い重視へ。代田教育監は「教師は学びを促すコーディネーターの役割が求められる」と話す。

2013年11月22日更新

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