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農産物直売所、新展開 集客の鍵競争激化 県内

 地元産の新鮮な野菜が人気を集める農産物直売所。佐賀県内では、スーパーやショッピングセンターも巻き込んで競争が激しさを増している。スーパーは集客の鍵となる直売コーナーに、地元特産品も加えて売り場を拡大。ショッピングセンターもテナントのスーパーと一体的に運営して回遊性向上を目指すなど、新たな展開を見せている。

 スーパーモリナガは8月、空港通り店(佐賀市)に「にぎわい広場」をオープンさせた。テナント棟を活用して店舗を拡張。野菜直売コーナーを従来の3倍に広げたほか、新たにドレッシングやのり、かす漬けなど地元特産品の販売を始めた。8月の店全体の売上高は、前年同月比2割増と順調な滑り出しとなった。

 ドラッグストアなど異業種との競争が激化する中、同店はマグロ解体販売を定例化したり、食品500品目を値下げするなど集客対策に力を入れている。村山登志之専務は「購入頻度が高い野菜は集客に欠かせないアイテム。特産品も加えることで、『佐賀』をより強くアピールできる」と狙いを話す。

 モラージュ佐賀(同)は6月下旬、直売所「わくわく広場」を開設した。野菜は隣接するスーパーと競合するものの、全国から調味料を取り寄せるなど品ぞろえに特徴があり、モラージュの江頭義人総支配人は「スーパーとの相乗効果で新規客を呼び込めている」と評価する。

 わくわく広場は「タカヨシ」(本社・千葉市)が全国で約60店を展開する。調味料は砂糖やしょうゆなどジャンル別に棚を設け、モラージュ店のアイテム数は約1300と豊富。若菜智店長は「地場産を中心とした野菜だけでなく、他店では買えない商品を集めているのが強み」と話す。

 既存の直売所も新たな取り組みを始めている。道の駅大和そよかぜ館(佐賀市大和町)は5月、JR佐賀駅内に店舗を設けた。駅周辺に住むシニア層を新たなターゲットとして開拓するのが狙い。小野善隆社長は「商品が売れる仕組みを作らなければ、競争は勝ち抜けない」と展望する。

2014年09月11日更新
地元産の野菜や果物をはじめ、全国から取り寄せた調味料も充実している「わくわく広場」=佐賀市のモラージュ佐賀

地元産の野菜や果物をはじめ、全国から取り寄せた調味料も充実している「わくわく広場」=佐賀市のモラージュ佐賀


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