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シエマのデジタル化募金が目標の半分に 500万円集まる

 映画の上映方法がフィルムからデジタルデータに切り替わる中、資金難にあえぐ佐賀市松原のミニシアター「シアター・シエマ」にデジタル上映機器を購入しようと、映画ファンらが呼び掛けている募金が500万円を突破した。目標の1000万円の折り返し点を通過し、劇場側も機器選定に入るなど、デジタル化への道筋も見えてきた。まちなかの小さな「映画の灯」を守ろうとする市民の取り組みが実を結びつつある。

 募金活動は市民グループ「シエデジ会」(大歯雄司会長)を中心に、今年4月から展開。目標は1000万円。市内約100カ所に募金箱を置き、協力を呼び掛けてきた。企業・団体向けにも上映前の企業PRなどの特典プランを用意し、地銀や経済団体など9社・団体が寄付に応じた。

 賛同したデジタル工房「FabLab Saga」の代表陣内和宏さん(48)は「衰退した中心街の再生には、さまざまな文化を発信するコンテンツが不可欠。ミニシアターはその象徴でもあり、こうした活動が地域の現状に目を向けるきっかけになれば」と話す。

 目標額のうち100万円はインターネットを通じて小口資金を集める「クラウドファンディング」で調達する計画。6月末から90日間で集めなければならない厳しい規定があるものの、映画招待券など特典もあり、順調に募金額を伸ばす。6月下旬以降はシエマに足を運んでもらい苦境を知ってもらおうと、ギターや薩摩琵琶(さつまびわ)のチャリティー演奏会などのイベントを企画。来場者は例年より2割増と認知度も高まっている。

 募金期間は11月末まで。12月15日の開館記念日にデジタル化による上映会を開く計画だ。シエデジ会の大歯会長は「遠くは大阪から『ミニシアターの火を消すな』と現金書留で募金を送ってくるなど支援の輪は広がっている。デジタル化導入が現実的になった今、募金してくれた人を通じて、全県下に募金箱設置を広げたい」と、ラストスパートを期す。

2014年09月14日更新
シエデジ会が募金箱を作り市内100カ所以上に配置=6月、佐賀市のシアター・シエマ

シエデジ会が募金箱を作り市内100カ所以上に配置=6月、佐賀市のシアター・シエマ


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