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第23回佐賀県書道展 27日から県立博物館

大賞受賞・田久保是空さん(53)

金文を現代的な造形に 墨痕の美しさ追求

 県内最大の書の公募展「梧竹・蒼海顕彰第23回佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)が、27日から6月13日まで3期に分けて佐賀市の県立博物館で開かれる。委嘱部門で大賞に選ばれた田久保是空(本名・雄二)さん(53)=小城市三日月町、佐賀商高教諭、顔写真=の漢字「蓮花(れんげ)」をはじめ、一般公募で知事賞に輝いた三藤遊海(本名・由美)さん(58)の調和体「枕草子」など入賞作品505点を含む計715点を展示する。

 佐賀県出身で明治時代の偉大な書家中林梧竹と副島蒼海(種臣)の顕彰と、県内外の書道文化の発展を目指して同書道展は1993年に創設された。第23回展では漢字、かな、調和体など全7部門に審査会員が45点、委嘱が108点、一般公募が695点の計848点の作品が寄せられた。審査委員長は書雑誌「墨」編集委員の太田文子さんが務めた。

 入賞作品は前期(27~31日)、中期(6月3~7日)、後期(同9~13日)の3期に分けて県立博物館で展示する。入場無料。

 

■大賞  委嘱 漢字 「蓮花」 田久保是空(小城市)

 佐賀商高で書道教諭を務めており、今回は書道部の生徒たちが多数決で選んだ作品を出品した。「他の作品を出そうと思っていたので、指導している自分より部員の目が優れていたことに小さな戸惑いを感じるが、大変感謝している」と喜ぶ。

 大賞受賞作の漢字「蓮花」は、殷(いん)王朝末期から周王朝にかけて、祭祀(さいし)に用いた青銅器に鋳込まれた「金文」をモチーフにした。昨秋、九州国立博物館で開かれた故宮博物院展に出品された周代の「散氏盤(さんしばん)」を見て、造形の着想を得た。「魚」「児」「童」「楽」などの字を、遊び心あふれる造形で表現した。「絵を描くような気持ちと抑制心を持ちながら書いた。書く苦しみと楽しみを同時に味わった」という。

 唐津東高から國學院大文学部漢文学科を卒業。高校の書道教諭の一方で、“漢文のプロ”として、中林梧竹研究資料調査報告書の刊行や梧竹デジタルミュージアム構想で現代語訳を担当するなど、多方面で活躍している。「梧竹の魅力にはまっている。もっと研究していきたい」と語る。

 清代最後の文人と称された呉昌硯(ごしょうせき)が「石鼓(せっこ)文」を、梧竹が王羲之の「十七帖」を一生書き続けたように、アイデンティティーとなるモチーフを追い求めている。「3千年前の金文に、1500年前の行草の線を取り入れ、現代的な造形にしていきたい」。



 準大賞  委嘱 漢字 「王湾の詩」 秋富貞秀(佐賀市)
 準大賞  委嘱 漢字 「劉嗣綰詩」 木下紫陽(佐賀市)
 準大賞  委嘱 かな 「鶴の音」 草野煌月(唐津市)
 準大賞  委嘱 調和体 「一茶の句」 小野原美穂(鹿島市)
 準大賞  委嘱 調和体 「斃れて后已む」 溝上三紀子(白石町)
 準大賞  委嘱 少字数書 「彫」     東郷美翆(多久市)
 佐賀県知事賞  一科 調和体 「枕草子」 三藤遊海(熊本県)
 佐賀県教育長賞  一科 漢字 「周篔詩」 山田映泉(佐賀市) 
 佐賀県議会議長賞 
 一科 かな 
 「新古今和歌集」
  田久保裕子(小城市)

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