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パーキングパーミット拡大(12年2月11日)
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【画像】「九州・山口8県がそれぞれ発行

している利用証。他県の駐車場でも利用

が可能になる

 佐賀県が先頭を切って取り組んでいる「パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度」が、15日から九州・山口のすべての県に拡大する。制度をより使いやすくするため8県がスクラムを組み、各県が独自に交付している利用証の相互利用を開始する。

 

 パーキングパーミット制度は、公共施設や商業施設などの身障者用駐車場を使う際に利用証を掲示するシステム。身障者用駐車場を利用できる人を明確にすることで不適正利用の防止につなげる。けがによる歩行困難者や妊産婦らに気兼ねなく利用してもらう狙いもある。

 

▽県境を越えて8県スクラム

 佐賀県では2006年7月に始まり、現在の協力施設は1608カ所。累計で約1万8千人以上に利用証が交付されている。九州では07年8月に長崎県、08年1月に熊本県が実施。09年6月には佐賀を含めた3県で利用証の相互利用協定を結び、同年9月から施行した。間もなく鹿児島、山口県も制度を導入し相互利用協定に加わった。

 

 昨年12月に大分県、今年2月1日には宮崎県で同制度が始まり、15日には福岡県でも「ふくおか・まごころ駐車場」制度としてスタートする。九州・山口全県で制度が実施されるのを機に、8県は利用証の相互利用に踏み切ることにした。

 

 これまで、制度導入県とそれ以外の県では身障者用駐車場の利用に関し、一部で混乱もあった。福岡県からの来客が多い佐賀県内の商業施設は、「トラブルとまではいかないが、『利用証がないと駐車スペースに止められないのか』というクレームを受けたことがある」と打ち明ける。九州全県に制度が拡大することで、こうした混乱の要因はなくなる。

 

 

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【写真】「ふくおか・まごころ駐車場」制度

の協力施設となる薬局の駐車場=福岡

市南区大橋

▽認知度高め協力施設増

 課題は、先発県と後発県の制度に対する温度差をどうなくしていくか。福岡県は制度スタートに向け、県内に1233カ所の協力施設を確保し、県民約3千人に利用証を交付。一方で、福岡市中心部などでは駐車スペースの絶対量が少ないため、「協力したいのはやまやまだが…」と慎重な施設も多いという。同県は「協力施設を増やすには、制度の認知度を高めるしかない」と話す。

 

 福岡県を含め現在、何らかの形でパーキングパーミット制度を実施しているのは全国25府県にまで増加。今年1月には佐賀県と京都府が呼び掛け県となり、制度のさらなる普及を目指した「パーキングパーミットを進める全国会議」が京都市で開かれた。

 

 「未実施県を含め38都道府県の担当者が集まった。議論では、相互利用のさらなる拡大へ向け取り組んでいくことなどを確認した」と佐賀県の担当者。制度実施県すべてで利用証の相互利用を実施する構想もあるという。ユニバーサルデザインの発想を分かりやすく示した“佐賀発”のシステムが、いよいよ全国に浸透していく。

 

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UD原則学ぶ漫画
県サイトにアップ

 

 佐賀県は、ユニバーサルデザイン(UD)啓発のキャラクター「ゆうちゃん」を主人公にしたUD漫画を制作、県のウェブサイト「さがユニバーサルデザインラボ」で公開している。

 

 ゆうちゃんがUDの7つの原則を探す冒険に出掛けるストーリー。第1話では、階段のスロープ化により車いすの移動が楽になることを紹介し、原則の一つ「誰にでも公平であること」を学ぶ。第2話「情報がすぐにわかること」ではトイレマークを例に、障害の有無に関係なく情報を効果的に伝える大切さを教えている。

 

 「さがユニバーサルデザインラボ」の閲覧はhttp://www.saga-ud.jp/へ。

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