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過去の連載から

 来年開催される全国高校総合体育大会「2007青春・佐賀総体」。29競技に選手・監督約3万3000人が参加、県内では1976年の若楠国体以来の一大スポーツイベントとなる。競技ごとに期待の高校1、2年生、県勢のこれまでの足跡上や位成績、競技を支える関係者の声、会場地・施設について紹介する。

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(22)水球・岩城賢一選手(佐賀東) (06年6月4日)

☆期待の星☆

タイトル
 “異郷の地”で夢追求
兵庫県から佐賀東高に進学、フローターとしてチームの核になる岩城賢一選手=佐賀市の佐賀東高プール
兵庫県から佐賀東高に進学、フローターとしてチームの核になる岩城賢一選手=佐賀市の佐賀東高プール

 「水中の格闘技」と呼ばれる水球。縦30メートル、横20メートルのプールの中では、屈強な選手たちが激しいつぶし合いを展開する。中でもチームのポイントゲッターとなるフローターは、相手チームにとって「絶対につぶさなくてはいけない選手」。県内唯一の佐賀東高水球部は、そのポジションを、兵庫県から「夢」を求め入学してきた1年生、岩城賢一選手(16)=佐賀市=が担う。

◆小学期に頭角

 出合いは小学4年の時。通っていたスイミングクラブのチームに誘われたのがきっかけだった。スピードある泳ぎとゲームの先を読むセンスで頭角を現し、中学3年生の時には、ジュニアオリンピックでチームを全国3位に導く。

  この活躍が佐賀東高の服部英弘監督の目に留まった。「佐賀総体を戦うために絶対に必要な選手」。勧誘攻勢が始まった。

 カデット(15歳以下)の部で日本代表候補にも選ばれ、昨年の千葉総体覇者の秀明英光(埼玉)など全国の強豪校からも誘いがあった。佐賀東は距離的にも遠く「行く気はなかった」。10月、服部監督から電話を受けた時も「佐賀は遠いから」と漏らした。その8時間後、明石市の自宅のチャイムが鳴った。「ほら、佐賀は近いぞ」。玄関には高速道路を飛ばし、佐賀から駆け付けた服部監督の姿があった。

 熱意に打たれ、心は揺れたが、どうしても佐賀に行く気にはなれなかった。「三重県の津田学園にお世話になります」。11月になって断りの電話を入れた。服部監督は、またその日のうちに飛んできた。「将来、日の丸をつけて世界で戦うためには、九州のチームでもまれた方がいい。おれが絶対に日本代表選手にしてやる」

服部監督から指示を受ける佐賀東水球部の選手たち=同校プール
服部監督から指示を受ける佐賀東水球部の選手たち=同校プール
◆やりがい選択

 自身も元日本代表で、教え子2人も代表に育て上げた監督の言葉には説得力があった。気持ちは吹っ切れた。「強豪校でやるより、一から苦労してチームをつくる経験をしたい」。すべてが整備された「環境」より「やりがい」を選んだ。

  身長176センチ、体重70キロ。中学時代、全国的に活躍したといっても、上級生とのパワーの差は歴然。プールの中では先輩につぶされ、もがき苦しむ日々が続く。

 「毎朝のウエートトレーニングや泳ぎ込みで筋力をつけ、全国でも戦える体をつくりたい」。10、11日に末広杯大会で公式戦デビューを控える1年生フローターの視線は、来年の「佐賀総体」。そして「日本代表」という夢をしっかり見据えている。(文・大鋸宏信、写真・小山則幸)

 

 
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 佐賀東、全国へ挑戦続く

九州高校総体の2回戦で筑前(福岡)に12-3で快勝した佐賀東(青)=佐賀東高プール

九州高校総体の2回戦で筑前(福岡)に12-3で快勝した佐賀東(青)=佐賀東高プール

 全国総体は今年で74回の歴史を数える。県勢は前身の全国高校水上競技大会で1934、35年に旧制佐賀高(当時)が準優勝を果たすなど、輝かしい戦績を残している。以後、県内の水球の灯は長く途絶えていたが、76年の佐賀国体を控え、再興に向けた取り組みが始まり、当時、大分県の臼杵を3度の日本一に導いた森元義光監督を招請、74年に佐賀東に水球部が発足した。

  国体では強化練習の成果が表れ、4位入賞を果たす。78年には、九州大会で初優勝を飾り、全国総体での活躍が期待されたが、選手の体調不良などで初戦敗退という結果に終わった。

  佐賀東は、県内唯一の水球部として、九州大会で81、82年に連続3位入賞を果たすなど活躍を見せるが、全国の舞台では予選リーグ敗退が続いた。

 80年代後半に入ると部員数の減少などで低迷期を迎える。競技の普及拡大を目的に87年、佐賀東OBが中心となって「佐賀ジュニア水球クラブ」を設立。92年には、全国ジュニアオリンピックで中学男子がベスト8に進出する活躍を見せた。

  底辺拡大の取り組みが次第に成果として表れ、94年に13年ぶりとなる国体出場を果たすと、2003年には九州大会で3位となり、23年ぶりの全国総体出場を果たした。

  チームとして全国での上位進出はまだ果たせていないが、卒業後のOBの活躍は目覚ましい。坂本博文選手(94年度卒)やGK大島仁選手(01年度卒)らが、日本代表に選ばれ、世界選手権に出場している。

  全国的には秀明英光(埼玉)や明大中野(東京)、鳥取中央育英などのほか、九州の伝統校・福岡工や鹿児島南などが上位争いを展開している。

 

 選手を支える人たち     

 佐賀東高水球部監督・服部英弘さん(39)

服部英弘さん
 ■安定した守備力強化へ

 来年の佐賀総体で上位を狙うには、まず今年の全国総体に絶対に出場し、全国での経験を積まなくてはいけない。九州大会を勝ち抜くには、失点しない守備力の強化が急務。県内に1チームだけでは守備練習は難しい部分もあるが、大学生を招いての合同合宿などで強化を図っていきたい。
 攻撃面は、岩城の加入が刺激になって、他の部員もゲームの流れや組み立てを考えるようになった。泳力を生かした本来のスピードあふれる攻撃に加え、相手の陣形に合わせたセットオフェンスなどバリエーションも増えている。
  チームに加わって2カ月の岩城は、シュートの時、ひじが落ちるなど技術的な面で修正すべき点はあるが、筋力をつけ、高校レベルのパワーを身につければ、全国でもトップレベルの選手になれる。

 

 競技場案内     

 佐賀東高プール(佐賀市南佐賀)

佐賀東高プール
水球会場となる佐賀東高のプール=佐賀市南佐賀3丁目

 水球競技の会場となる佐賀東高プールは、佐賀総体の開催を見据え、2003年6月に完成。縦35メートル、横25メートル、水深2・2メートルのプールに、シャワールームやミーティングルームなどを併設している。期間中はプール東側のグラウンドに仮設スタンドを設置し、約800人分の観客席を用意する。このほか、練習会場として、佐賀大と諸富中のプールを予定している。

 

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