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ハンドボール・トヨタ紡織九州選手 海道衛秀さん (14年4月6日掲載)
海道さん 

 

 「プロ意識持ち、結果残す」

 競技の魅力広めるために

 一人一人のいろんな夢を応援しようと、佐賀新聞社が8月の創刊130周年に向けて展開中の「さがの未来(あした)へ夢コラボ」。今回インタビューしたのは、神埼市を拠点に日本ハンドボールリーグで熱戦を繰り広げているトヨタ紡織九州の海道衛秀(かいどう・もりひで)さん(29)。チームの司令塔という重責を担う一方、サッカーやバレーボールと並ぶ「佐賀を代表するスポーツ」として、ハンドボールの底辺拡大を図りたいと意気込んでいます。

 

■チームに加入し8年目。最高峰のリーグで戦い、日本代表に選ばれた経験もあります。選手として、どんな思いでコートに立っていますか。
 ポジションは司令塔の「センター」。試合では、常にチームの中心として動かなければならないので、仲間のコンディションを把握し、対戦相手の弱点を分析した上で試合を組み立てていきます。視野の広さや経験がものをいうだけに、メンバーには練習中から声かけを徹底しています。
 さらに、他チームが私たちに対する研究を進めても、それをしのぐ戦術を考え、取り組んでいかなければなりません。
 リーグ得点王に輝いた経験のある選手ら7人が引退し、今季は陣容が大きく変わります。私も今年で30歳を迎え、ベテランの域に入りました。経験の少ない新人や若手に、プレーのアドバイスやヒントを与えていければと思います。

 

 応援と理解に支えられ

■日本リーグでプレーしている選手とはいえ、会社の仕事もあります。競技だけに専念できる環境ではありません。アスリートと社会人との両立はどうですか。
 始業時間は午前8時で、リーグ戦期間中は午後3時半ごろから練習に入ります。オフシーズンは午後5時まで働いています。会社の代表として、同僚のみなさんの応援と理解に支えられてプレーさせてもらっている以上、期待に応えたいですし、結果を出さなければという気持ちは強いですね。
 そういった意味で、プロの選手ではありませんが、プロ意識を持って戦っています。主将を務めた昨季は、リーグ戦で全9チーム中7位に終わり、上位4チームが進めるプレーオフに、3季連続で出場することができませんでした。まずはそこに返り咲くことが目標です。

 

■富山県出身で、佐賀に来て7年が過ぎました。まちの印象や暮らしはいかがですか。
 職場などで飛び交う「そいぎんた」「何しよっ」といった方言も、今ではスムーズに聞き取れるようになりました。昨年7月、佐賀の女性と結婚し、地域との縁が深まりました。住めば住むほど愛着が湧いています。選手としては、「おらが町」のチームとして愛され、必要だと思ってもらえる存在になりたいですね。

 

 地域に根付くチームに

■チームが創設され約20年。2011年の山口国体では優勝も経験しました。サッカー・Jリーグのサガン鳥栖や、女子バレーボール・プレミアリーグの久光製薬(鳥栖市)とともに、佐賀のスポーツ界を盛り上げています。
 いやぁ、まだまだ知名度が足りない。とにかく多くの人に試合を見に来てもらえるようにしないと。昨冬、佐賀市の県総合体育館で開かれたホームゲームに向けた告知活動をJR佐賀駅で行い、試合当日は1500人を超えるお客さんが駆けつけてくれました。もっと広い範囲でチームのことを知ってもらい、地域に根付いていけるよう、ハンドボールの普及に努めなければと思います。
 サガン鳥栖はJ1に昇格してから、注目度がさらに高まり、サポーターも増加。久光製薬もトップチームとして活躍を続けています。「紡織もすごいな」と認めてもらえるよう両チームに追いつけ、追い越せでやっていきたいですね。


=略歴=
 かいどう・もりひで 1984年年生まれ。富山県出身。小学2年から本格的にハンドボールを始め、氷見高時代は全国選抜と全国総体で優勝し、2冠を達成した。筑波大卒業後、07年にトヨタ紡織九州入り。昨シーズンは主将を務めた。174㌢、70㌔。